技術紹介(球体への穴あけタップ加工)

当社では、球体への穴あけタップ加工を承っております。

球体への加工の問題点として、まずバー材に比べてチャッキングが難しい事。

また、一度品物を取り外してしまうと同じ位置にチャッキング出来ない事です。

その他にも、通常ボールはラッピング処理されてピカピカの状態ですので、チャッキング

によるキズが気になるところです。

そこで当社では、ベンチレースの持つ能力を最大限活用し、芯取り(面取り共通)・

穴あけ・タップまでワンチャックで加工することにしています。

また、チャックは通常のコレットチャックでのチャッキングではなく、アクリルでブッシュを

作成し、品物へのキズを最大限削減しています。

加工の様子は35.5パイの真鍮球にM4のタップ加工を施す写真です。

当該加工で一番難しいのは、手前のバイト台に取り付けているドリルです。

高さ及び品物への垂直度を出さないと芯が振れたり、狙い通りの下穴が開きません。

アナログな加工方法ですが、少量注文やサイズ違いの品物にも柔軟に対応できる

加工方法です。

球体への穴(孔)あけ・タップ・追加工にてご検討のお客様がいらっしゃいましたら、

一度ご相談ください。